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自動運転ソリューション開発とともにロボタクシーも運営するDeepRoute.aiが153億円を調達。シリーズC1で

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自動運転システムを開発するDeepRoute.ai(元戎啓行)が2024年11月4日、シリーズC1資金調達ラウンドで$100m(約153億円)の確保を発表した。

同社は中国深センに拠点を置き、カメラやミリ波レーダー、コンピューターを組み合わせた自動運転ソリューションを開発。搭載したロボタクシーはすでに中国国内で走行しており、また今夏以降に納車が開始された自動運転車の台数は2万台に上ると発表している。

(本稿アイキャッチ写真は、発表で同社が公開した画像)

参考記事:深圳でロボタクシー実証を進めるDeepRouteがアリババから約220億円の出資を受ける

設立2年でロボタクシーを開始、2024年には量産車へシステム搭載

DeepRoute.aiはあくまでもソリューションを開発する企業で、車体そのものは製造しない。メーカーが造った車体に、自社システムを搭載する形のビジネスを行う。

2019年に設立し、2年後の2021年には深センでロボタクシーサービスを開始。当時はコロナ禍であったことから、ロボタクシーによって検査サンプルを輸送するといった取り組みも行っている。同社によれば、中国国内で初めて検査サンプルを輸送したロボタクシー企業だという。

そして、前述の通りすでにソリューションを搭載した車が顧客へ届けられている。

量産車へのソリューション搭載前後には、北京モーターショーや広州モーターショーが開催され、同社も出展している。納車前の4月に開催された北京モーターショーでDeepRoute.aiは、自社のソリューションを「1台のLiDAR、11台のカメラ、254TOPの1台のNVIDIA Orin SoCを搭載した初の量産車は、運転支援と自動駐車の両方で優れている」と紹介していた。

中国自動車大手・GWMが投資と報道

DeepRoute.aiはシリーズC1に応じた投資家を、「中国の著名な自動車OEMから」との表現に留めている。しかし、中国のテクノロジーメディアである36Krは投資家をGreat Wall Motor(GWM。長城汽車)であるとしており、他のメディアでも同様の報道が見られる。

GWMの電気自動車(EV)「Ora 03」(GWMプレスリリースより)

GWMは中国国内だけでなく欧州でもSUVやピックアップトラックを販売するメーカーだ。今回の資金調達を発表したプレスリリースで、DeepRoute.aiは「同メーカーとのコラボレーションの拡大と将来のロボタクシー事業の探求を支援し、より多くのAIネイティブ人材採用をサポートする」と言及。シリーズC1を機にGWMとの協業をし、資金は自社事業の拡大と人材に充てられるとした。

DeepRoute.aiのMaxwell Zhou CEOは、次のようにコメントした。

「自動車メーカーからの戦略的投資は、当社の技術の成熟度と量産能力に対する大きな評価であると受け止めている。この勢いで、世界市場への展開を拡大したい。自動運転は、物理的なAIを実現するための最も有望な道であり、当社は次のAI時代の主要プレーヤーになると確信している」

 



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  • 記事・コンテンツ監修
    小林 大三

    アドバンスドテクノロジーX株式会社 代表取締役

    野村総合研究所で大手製造業向けの戦略コンサルティングに携わった後、技術マッチングベンチャーのLinkersでの事業開発やマネジメントに従事。オープンイノベーション研究所を立ち上げ、製造業の先端技術・ディープテクノロジーにおける技術調査や技術評価・ベンチャー探索、新規事業の戦略策定支援を専門とする。数多くの欧・米・イスラエル・中国のベンチャー技術調査経験があり、シリコンバレー駐在拠点の支援や企画や新規事業部門の支援多数。企業内でのオープンイノベーション講演会は数十回にも渡り実施。

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