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【上海モーターショー2021】スマートEVベンチャーのXpengが最新の空飛ぶ車機体を展示

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スマートEVを製造・販売している中国のベンチャー企業であるXpengが、現在行われている上海モーターショーで行われた同社のプレゼンテーションの中で、最新の空飛ぶ車の機体について発表を行った。

※4/20 プレゼン動画が再度公開されたため、内容を確認して加筆しました。

Xpengは2020年9月に行われた北京モーターショーで、すでにこの空飛ぶ車に関する研究開発について発表を行っている。この一連の機体開発は、Xpengの長期戦略に基づくもので、当時北京モーターショーでは第三世代のプロトタイプが展示されていた。

https://www.youtube.com/watch?v=c3NVeBJGt3c&t=29s
Inside Newsの動画への直リンク

この機体はXpengとCEOのHe Xiaopeng氏が過半数を所有するテクノロジーユニットであるXpeng Heitechによって開発されている。

前回の機体は8つのプロペラによるマルチローター方式でのeVTOLとなっており、空飛ぶ車というよりは、個人が乗るドローンというような、ドローンに近い構造となっていることがわかる。

今回のオート上海では最新の機体が発表された。マルチローター方式というのは変わらず、機体デザインがより洗練されている。

https://www.youtube.com/watch?v=GHdDRLoVz8A
Gasgoo Auto Newsの動画への直リンク

同社はプレゼンテーションでこのように述べている。

「これは、ソフトウェアで再定義されたモビリティソリューションの一環です。ソフトウェアで車両を再定義する時、そのカギは従来のドライブのコンセプトを壊すものです。この機体Traveler Xは第四世代であり、我々は新世代の空飛ぶ車は将来4つのホイールと複数のプロペラを備えるでしょう。これは我々のソフトウェアで定義された交通における、機会の探索です。次の2年で、我々はさらに多くのモビリティソリューションを明らかにするでしょう。」

今回発表されたTraveler Xは8年間の開発の成果であり、第四世代として位置づけられている。1つの座席のみであり、すでに15,000回以上のフライトを成功させているという。また、今後はさらに空飛ぶ車への投資を拡大させることも明らかにした。

合わせて、同社が発表した現時点でのロードマップによると、2021年内に第五世代の新しい機体Traveler X2を発表するようだ。このX2はシートが2座席あるもので、広州でテストフライトを実施する予定だ。

「数多くの方が質問されます。いつ我々は空飛ぶ車両を空飛ぶ車(※1)にできるのかと。我々は現在、数多くのR&Dの努力を行っています。車をより軽量に、安全にし、垂直に離陸するようにする。また折りたたむことができ、ガレージに入れられるようにする。飛び立つ際には、充電ステーションで充電もできるようにする。空飛ぶ車両をどのように地上で使う電気自動車と統合するのか。我々は(こうしたことを統合していくことが)ソフトウェアで再定義される車の探索の一部であると信じています。」

※1 Xpengは空飛ぶ車両(Flying Vehicle)と空飛ぶ車(Flying Car)を用語として使い分けており、空飛ぶ車の意味するところは空飛ぶ車両にホイールがついており、地上での走行も可能なものであると想定される。


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  • 記事・コンテンツ監修
    小林 大三

    アドバンスドテクノロジーX株式会社 代表取締役

    野村総合研究所で大手製造業向けの戦略コンサルティングに携わった後、技術マッチングベンチャーのLinkersでの事業開発やマネジメントに従事。オープンイノベーション研究所を立ち上げ、製造業の先端技術・ディープテクノロジーにおける技術調査や技術評価・ベンチャー探索、新規事業の戦略策定支援を専門とする。数多くの欧・米・イスラエル・中国のベンチャー技術調査経験があり、シリコンバレー駐在拠点の支援や企画や新規事業部門の支援多数。企業内でのオープンイノベーション講演会は数十回にも渡り実施。

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