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自動運転のWaymoが約2,700億円の資金調達を実施、AlphabetやMagnaらが引き続き出資

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Alphabet傘下で自動運転システムを開発しているWaymoは、25億ドル(約2,700億円)の資金調達を実施したことを6月16日に発表した。

今回で3回目の外部からの資金調達ラウンド

今回の資金調達ラウンドに参画したのは、Alphabet、アンドリーセンホロヴィッツ、AutoNation(米国の自動車小売り企業)、Canada Pension Plan Investment Board、Fidelity Management&Research Company、Magna International(自動車Tier1)、Mubadala Investment Company、Perry Creek Capital、Silver Lake等となっている。

Waymoは2020年3月にも22億5000万ドル(約2,490億円)の資金調達を行っている。前回ラウンドは同社として初の外部からの資金調達となっており、次いで2020年5月にも7億5000万ドルの調達を実施。今回の資金調達ラウンドは同社として3回目のアクションとなる。

自動運転トラックにも参入

Waymoは元々、WaymoOneというアプリを通した完全無人自動運転のロボタクシーサービスの商業化に注力してきたが、近年、配達や輸送、ロボティクスなどの多分野での事業化の可能性を模索していると言われており、特に近年は配送分野の商業化では様々な動きを見せていた。

今月、同社の配送ビジネスユニットであるWaymo Viaを通して、北米におけるトラックによる輸送・物流企業であるJB Huntとの提携も発表。テキサス州でクラス8の大型トラックを使った荷物を自律走行で輸送する実験を行っていることを明らかにしている。

カリフォルニア州での自動運転の走行テストはトップ群

同社は自動運転の走行テスト距離は自動運転企業の中でもトップ群であり、カリフォルニア州の離脱レポートでも、その走行距離と1離脱あたり走行距離はCruiseとWaymoは他社を引き離ししている。

参考:(特集) カリフォルニア州の自動運転レポートを解説 ~Waymo・Cruise・ZOOX・中国勢等~

(補足)1離脱とは、自動運転から手動運転に何かしらの理由で切り替わることを意味し、CruiseとWaymoは他社と比べて1離脱あたり走行距離が長い。詳細は上記の記事を参考。

同社は今回調達する資金の用途については明らかにしていないが、同社の技術開発フェーズからすると、今後、自動運転サービスの商業化に向けて本格的な投資をしていくと考えられる。

 

今回の参考の同社発表はこちら


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参考:(特集) 社会実装が始まる世界のロボタクシー市場動向



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  • 記事・コンテンツ監修
    小林 大三

    アドバンスドテクノロジーX株式会社 代表取締役

    野村総合研究所で大手製造業向けの戦略コンサルティングに携わった後、技術マッチングベンチャーのLinkersでの事業開発やマネジメントに従事。オープンイノベーション研究所を立ち上げ、製造業の先端技術・ディープテクノロジーにおける技術調査や技術評価・ベンチャー探索、新規事業の戦略策定支援を専門とする。数多くの欧・米・イスラエル・中国のベンチャー技術調査経験があり、シリコンバレー駐在拠点の支援や企画や新規事業部門の支援多数。企業内でのオープンイノベーション講演会は数十回にも渡り実施。

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