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未来の新たな乗車体験、レスポンシブシーティングに取り組むIveeが実証PJTを開始

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2021年1月21日、米国シカゴに拠点を構えるシードステージベンチャーのIveeは、大手自動車部品サプライヤのBroseと共同で、レスポンシブシーティングを特徴とする乗客体験を再考し、改善する、車両イノベーションプログラムをリリースしたことを発表した。

乗車体験を変えることにチャレンジするIvee社とは

Iveeは2018年に設立されたばかりの米国ベンチャー企業。現在はまだシードステージであり、2019年8月には米国の有名アクセラレータのPlug and Playのプログラムでも採択されている。

Iveeが取り組んでいるのは、乗車体験の再定義だ。LyftやUberなどの配車サービスをまずはターゲットとして、振動フィードバック機能を持つレスポンシブシートと、操作するためのタッチパネルを繋いだシステムを開発している。

乗客はタッチパネルを操作することで、ライドシェアの車両に乗っている間、マッサージを受けたり、音楽メディアと連動したシートの振動により没入体験を得ることができる。

これは自動運転時代において到来すると予想されている、新しい乗車体験の構築を先取りしようと試みるものだ。自動運転時代には、運転というタスクから解放されるドライバーの時間の使い方や、再定義される車両空間において、エンターテイメントやリラクゼーションなどの新しい付加価値が模索されている。米国で開催されるCESでも、こうした新しいインフォテイメント技術により、モビリティそのものの体験を再定義しようというコンセプトが発表されている。

米国マイアミでレスポンシブシートの実証実験を開始

実証実験の乗車体験の様子

Iveeは大手自動車部品サプライヤのBroseと共同で、米国マイアミで、振動によるフィードバック機能を備えたレスポンシブシートを使ったインフォテイメントシステムの実証実験を開始した。UberとLyftによる配車車両が対象を通して、乗客に提供される。

CEOのAlex Giannikoulisは次のように述べている。「自動車パートナーのBroseと協力して、Iveeの「Ridesof the Future」は、自動運転車が到着したときに利用できる新しい乗客中心のテクノロジーを実証します。乗客は自分が選んだ車と、外出先での時間をどのように使うかを再考すると信じています。今月、乗客にマッサージと没入型のエンターテインメントオプションを提供するレスポンシブシーティングパイロットから始めることに興奮しています。」

Iveeは2021年内に新しい追加のパイロットプロジェクトを発表する予定だという。

(今回参考のプレスリリースはこちら




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  • 記事・コンテンツ監修
    小林 大三

    アドバンスドテクノロジーX株式会社 代表取締役

    野村総合研究所で大手製造業向けの戦略コンサルティングに携わった後、技術マッチングベンチャーのLinkersでの事業開発やマネジメントに従事。オープンイノベーション研究所を立ち上げ、製造業の先端技術・ディープテクノロジーにおける技術調査や技術評価・ベンチャー探索、新規事業の戦略策定支援を専門とする。数多くの欧・米・イスラエル・中国のベンチャー技術調査経験があり、シリコンバレー駐在拠点の支援や企画や新規事業部門の支援多数。企業内でのオープンイノベーション講演会は数十回にも渡り実施。

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