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WeRide(文远知行)がカリフォルニア州で7社目の無人自動運転テストの許可を得る

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4月12日、中国の自動運転ベンチャーであるWeRide(文远知行)は、カリフォルニア州車両管理局(DMV:The California Department of Motor Vehicles)から、同州の公道での無人自動運転テストの走行許可を得たと発表した。WeRideは中国と米国の両方で無人運転のテスト許可を保持する世界初のスタートアップとなる。

そして、カリフォルニア州で無人自動運転テストの許可を得たのは世界で7社目だ。現在、カリフォルニア州では56社が公道での自動運転テストの走行許可を得ており、ドライバー無しでの無人自動運転では7社のみが許可を得ている。

中国勢と米国勢で占められるカリフォルニア州の無人自動運転

ドライバー無しでの自動運転テスト許可を得ている企業は以下となっている。

  • AUTOX TECHNOLOGIES INC(中国)
  • BAIDU USA LLC(中国)
  • Cruise LLC(米国)
  • NURO, INC(米国)
  • WAYMO LLC(米国)
  • WERIDE CORP(中国)
  • ZOOX, INC(米国)

なお、無人運転テスト許可証の保有企業は、無人試験車両が関与する離脱事象(自動から手動運転に切り替わるイベント)が発生してから10日以内にDMVに報告し、離脱の年次報告書を提出する必要がある。

※この離脱ということの定義は、あくまで自動運転から手動運転に切り替わることを指しており、必ずしも自動車の事故を意味したものではない。実際にDMVに報告された離脱レポートで個別のイベントを見てみると、自動運転車というよりは、原因が歩行者や他の車両にあることも多い点は注意である。

なお、2020年の離脱レポートはすでに発表されており、下記の記事で詳細にまとめている。

参考:(特集) カリフォルニア州の自動運転レポートを解説 ~Waymo・Cruise・ZOOX・中国勢等~

簡単に内容に触れると、現在のカリフォルニア州の自動運転テストの状況がおおよそ走行距離と1離脱あたりの走行距離でセグメント分けが可能となっている。2020年においてはコロナウイルスの影響により、一時期実験をストップした企業もいたため、2019年に比べると全体的な自動運転走行テストの距離は32%減少した。

Waymoは引き続きカリフォルニア州の自動運転シーンを牽引している一方で、Pony.aiやAutoX、今回無人走行許可を得たWeRide、配車サービスのDiDiなど、中国勢の存在感が目立っている。

WeRideは米国と中国合計で自動運転走行距離は450万km

上記ではWeRideの走行距離は1万kmを超えたあたりとなっているが、実際には中国では更に長い距離の自動運転テストを続けている。2021年4月の時点で、WeRideの無人走行距離は累計100,000 kmを超えているという。ちなみに、無人運転テスト、自動運転テスト、Robotaxiの運用を含め、無人に限らない自動運転走行距離の全体合計は、450万kmを超えているようだ。


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  • 記事・コンテンツ監修
    小林 大三

    アドバンスドテクノロジーX株式会社 代表取締役

    野村総合研究所で大手製造業向けの戦略コンサルティングに携わった後、技術マッチングベンチャーのLinkersでの事業開発やマネジメントに従事。オープンイノベーション研究所を立ち上げ、製造業の先端技術・ディープテクノロジーにおける技術調査や技術評価・ベンチャー探索、新規事業の戦略策定支援を専門とする。数多くの欧・米・イスラエル・中国のベンチャー技術調査経験があり、シリコンバレー駐在拠点の支援や企画や新規事業部門の支援多数。企業内でのオープンイノベーション講演会は数十回にも渡り実施。

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