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マイクロバイオームを活用したパーソナライズ栄養管理のDayTwoが約40億円を資金調達

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マイクロバイオームを活用した個人に合わせたパーソナライズ栄養管理ソリューションを開発しているスタートアップのDayTwoが、37m$(約40億円)の資金調達を実施したことが明らかになった。

同社からは今回の資金調達フェーズについての言及はまだ無いが、Crunchbaseによると、2019年に引き続き2回目のシリーズBになるようだ。

パーソナライズ栄養管理のDayTwoとは?

DayTwoは2015年に設立されたイスラエルのスタートアップである。

イスラエルのワイツマン科学研究所(Weizmann Institute of Science)のEran Segal教授とEran Elinav教授によって実施された5年間の調査研究を元に、スピンオフとして設立され、技術ライセンス供与を受けて活動している。

糖尿病やその他の代謝性疾患を持つ患者をユーザーとし、各ユーザーに最適な栄養を取るための食事リストが提示される。そして、ユーザーはアプリを通してそうした食事のレコメンド・アドバイスを受け取り、自身の血糖値管理を行う。なお、血糖値をセンシングするのではなく、様々な種類の食事それぞれにスコアが付与されており、食べるメニューをコントロールしてスコアを管理するものとなっている。

個人の栄養プロファイルを作成するには、最初にいくつかの問診票に回答することと、指先から1滴の血液を採取して、専門機関へ送付して解析をかける必要がある。

人によって異なる食品・食事と血糖値への影響

同社によると、それぞれ体内に住むマイクロバイオームの状態によって人は同じ食事をしていても、血糖値への影響は個人差がある。そのため、個人のマイクロバイオームを元に、食べ物による血糖値への影響度をAIで解析することで、個々人にあった食品の組み合わせをアドバイスすることができるようになる。このマイクロバイオームと個人の予測モデルを構築したことが非常にユニークな点となっている。

同社はこれまでに累積で90m$(約98億円)もの資金を調達しており、Mayo ClinicやJoslin Research Diabetes Centerなどの医療研究機関、そして各大学と提携をして臨床研究を進めている。今回調達した資金は、マイクロバイオームと病気・疾患の関係を明らかにする研究開発や、すでにローンチされている初期製品の拡充に使われるという。

 

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  • 記事・コンテンツ監修
    小林 大三

    アドバンスドテクノロジーX株式会社 代表取締役

    野村総合研究所で大手製造業向けの戦略コンサルティングに携わった後、技術マッチングベンチャーのLinkersでの事業開発やマネジメントに従事。オープンイノベーション研究所を立ち上げ、製造業の先端技術・ディープテクノロジーにおける技術調査や技術評価・ベンチャー探索、新規事業の戦略策定支援を専門とする。数多くの欧・米・イスラエル・中国のベンチャー技術調査経験があり、シリコンバレー駐在拠点の支援や企画や新規事業部門の支援多数。企業内でのオープンイノベーション講演会は数十回にも渡り実施。

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