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自律配送のNuroが配送大手Fedexと提携

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米国シリコンバレーで自律配送車両・システムを開発しているNuroが、配送大手のFedexと提携したことを発表した。

Nuroの車両を使った配送テストを実施中

Nuroはローカルコミュニティにおける物の配送を自動化する、完全無人の小型の自律配送車両とシステムを開発している。今回Fedexとの提携では、すでに米国ヒューストンでFedExの配送にNuroの車両を使ったテストを開始しており、その運用について学び、フィードバックを得ているという。

FedExは60万人のチームが、20万台の車両を運用し、1,800万個もの小包を扱っている。「FedExは、大規模なラストマイル配信にNuroの自律型ボットを使用することを長期的に約束しています。」とNuroは語る。

ウォルマート・クローガーらとも提携

NUROは以前からドミノピザや全米最大のスーパーであるKroger、ウォルマート等と提携を行っている。例えば、ヒューストンではKrogerの店舗から自宅までの自律配送をすでにサービス化して開始しており、ウォルマートでも店舗で実験が行われていることが明らかにされている。

また、Chipotle Mexican Grill(チポトレ・メキシカン・グリル)も前回の資金調達ラウンドで出資を行っており、レストランのDXにおいて、フードデリバリーでNuroの自律走行車両を使うつもりだ。

参考:自律配送車両のNuroにトヨタのWovenキャピタルと米国大手レストランが出資

参考:ローカル自律配送車両のNuroが500m$の資金調達を実施

 

今回参考のリリースはこちら


ー 技術アナリストの目 -
Nuroは今回のFedExとの実証において、またヒューストンで実証実験を行っているということなので、他の企業との実証実験も含めて基本的には全てヒューストンで実施していることがわかります。いきなりエリアを広げるのではなく、エリアの中で様々な品目を扱えるようにして、利用密度を上げるエリアドミナント戦略であることが伺えます。

  • 記事・コンテンツ監修
    小林 大三

    アドバンスドテクノロジーX株式会社 代表取締役

    野村総合研究所で大手製造業向けの戦略コンサルティングに携わった後、技術マッチングベンチャーのLinkersでの事業開発やマネジメントに従事。オープンイノベーション研究所を立ち上げ、製造業の先端技術・ディープテクノロジーにおける技術調査や技術評価・ベンチャー探索、新規事業の戦略策定支援を専門とする。数多くの欧・米・イスラエル・中国のベンチャー技術調査経験があり、シリコンバレー駐在拠点の支援や企画や新規事業部門の支援多数。企業内でのオープンイノベーション講演会は数十回にも渡り実施。

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