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低速自律走行システムを開発するVenti Technologiesがシードで約8m$を調達

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中国と米国に拠点を置くVenti Technologiesが、シードステージで約8m$を調達したことを発表した。今回の調達ラウンドは、LDVパートナーとAlpha JWCVenturesが主導した。

港湾や倉庫に特化した自律走行システム

Venti Technologiesが開発しているのは、港湾や倉庫などでの利用に特化した、低速で人・物の輸送を行う自律走行システムだ。

同社はシリアルアントレプレナーのWyle博士、そしてMITのコンピューターサイエンス&AIラボDaniela Rus教授、MITの電気エンジニアリング&コンピューターサイエンスのSaman教授らによって設立された。技術の出自はMITから来ており、Ventiが開発したディープラーニングを利用した自律オペレーティングシステム(OS)は、低速領域で高い信頼性・安全性を担保しながら主要なパートナー(メーカー)の車両を制御する。

製造ヤード、倉庫、ロジスティクスハブでの商品移動用のタグトレーラー、輸送コンテナの輸送用の自動運転原動機、小規模な高級コミュニティ輸送などを対象としている。

https://www.youtube.com/watch?v=HhpS6bfOBBI
同社公開の動画への直リンク

2021年3月にはシンガポールの港湾大手企業であるPSAと自律走行原動機(Prime Mover)の提供契約を締結した。シンガポールで貨物輸送の自動化を狙う動きとなっている。

参考:シンガポールの大手港湾PSAが中国ベンチャーの自動運転技術を活用しコンテナ輸送自動化に取り組む

またSAIC Volkswagenや、SAIC-GMなどの自動車メーカー、そしてSAIC Anji Logistics Tech(物流)、アジアの大手不動産のSeedland等とパートナーシップを締結している。

Venti Technologies CEOのWyle博士はこう述べている。

「私たちは、アジア・ヨーロッパ・米国での成長機会をターゲットとして事業を拡大し、グローバルに基盤を構築する際に、これらの影響力のある投資家のパートナーシップとサポートを喜ばしく思います。当社の革新的なテクノロジーと巨大な市場に対する彼らの理解は、彼らを特に強力なパートナーにしています。」

 

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  • 記事・コンテンツ監修
    小林 大三

    アドバンスドテクノロジーX株式会社 代表取締役

    野村総合研究所で大手製造業向けの戦略コンサルティングに携わった後、技術マッチングベンチャーのLinkersでの事業開発やマネジメントに従事。オープンイノベーション研究所を立ち上げ、製造業の先端技術・ディープテクノロジーにおける技術調査や技術評価・ベンチャー探索、新規事業の戦略策定支援を専門とする。数多くの欧・米・イスラエル・中国のベンチャー技術調査経験があり、シリコンバレー駐在拠点の支援や企画や新規事業部門の支援多数。企業内でのオープンイノベーション講演会は数十回にも渡り実施。

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