低速自律走行システムを開発するVenti Technologiesがシードで約8m$を調達
中国と米国に拠点を置くVenti Technologiesが、シードステージで約8m$を調達したことを発表した。今回の調達ラウンドは、LDVパートナーとAlpha JWCVenturesが主導した。
港湾や倉庫に特化した自律走行システム
Venti Technologiesが開発しているのは、港湾や倉庫などでの利用に特化した、低速で人・物の輸送を行う自律走行システムだ。
同社はシリアルアントレプレナーのWyle博士、そしてMITのコンピューターサイエンス&AIラボDaniela Rus教授、MITの電気エンジニアリング&コンピューターサイエンスのSaman教授らによって設立された。技術の出自はMITから来ており、Ventiが開発したディープラーニングを利用した自律オペレーティングシステム(OS)は、低速領域で高い信頼性・安全性を担保しながら主要なパートナー(メーカー)の車両を制御する。
製造ヤード、倉庫、ロジスティクスハブでの商品移動用のタグトレーラー、輸送コンテナの輸送用の自動運転原動機、小規模な高級コミュニティ輸送などを対象としている。
2021年3月にはシンガポールの港湾大手企業であるPSAと自律走行原動機(Prime Mover)の提供契約を締結した。シンガポールで貨物輸送の自動化を狙う動きとなっている。
参考:シンガポールの大手港湾PSAが中国ベンチャーの自動運転技術を活用しコンテナ輸送自動化に取り組む
またSAIC Volkswagenや、SAIC-GMなどの自動車メーカー、そしてSAIC Anji Logistics Tech(物流)、アジアの大手不動産のSeedland等とパートナーシップを締結している。
Venti Technologies CEOのWyle博士はこう述べている。
「私たちは、アジア・ヨーロッパ・米国での成長機会をターゲットとして事業を拡大し、グローバルに基盤を構築する際に、これらの影響力のある投資家のパートナーシップとサポートを喜ばしく思います。当社の革新的なテクノロジーと巨大な市場に対する彼らの理解は、彼らを特に強力なパートナーにしています。」
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