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クラウドファンディングで6,000万円集めた睡眠補助デバイスのSleepCogni

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睡眠補助デバイスというユニークな立ち位置

現在の多くの睡眠デバイスは主に、睡眠時間や睡眠ステージを計測することを目的としている。一方でこうしたデバイスは、睡眠の状態をモニタリングすることはできるが、睡眠改善に導けるわけでは無い。

英国のベンチャー企業であるSleepCogniは、不眠症に悩む人を対象とした睡眠補助デバイスを開発している。2015年に設立されたSleepCogniは、英国のベンチャーキャピタルMercia Technologies PLCから資金提供を受けており、最近では英国政府のイノベーション促進の枠組みであるInnovate UKからも資金支援を受けている。

この睡眠補助デバイスは、指にはめて使うものであり、就寝中の生体データを15を超えるセンサーでモニタリングし、ユーザーの状態に応じて触覚フィードバックを送る。この触覚刺激により不眠症の患者が睡眠を妨げる認知サイクルを断ち切るのを助ける。

https://www.youtube.com/watch?v=P4bK-Np5uJI
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臨床研究で効果が確認、FDA認定も取得

SleepCogniのデバイスは2018年に研究開発から臨床試験の段階へと移行し、Sheffield Hallam大学でテストを行っていた。そして、臨床試験で良い結果が得られたことから、最近米国FDAで医療機器認定を取得した。

臨床試験では、このデバイスを利用した被験者において、不眠症重症度指数で測定した不眠症の度合いをわずか7日で軽減することに成功したという。

クラウドファンディングで6,000万円集める

SleepCogniは、英国のクラウドファンディング型資金調達プラットフォームであるCrowdcubeを使って、現時点までに157人の個人投資家から£477,305(約6,100万円)を集めている。

初期は英国と米国の睡眠クリニックをターゲットにする予定で、その後、健康保険会社もにもターゲットを拡げていく。その後、他の国にも進出するという事業計画であるようだ。

 

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参考文献:

1) FDA REGISTRATION OPENS US MARKET TO BRITISH INSOMNIA DEVICE, Business Leader

2) CrowdCube, SleepCogniのページ(リンクはこちら


  • 記事・コンテンツ監修
    小林 大三

    アドバンスドテクノロジーX株式会社 代表取締役

    野村総合研究所で大手製造業向けの戦略コンサルティングに携わった後、技術マッチングベンチャーのLinkersでの事業開発やマネジメントに従事。オープンイノベーション研究所を立ち上げ、製造業の先端技術・ディープテクノロジーにおける技術調査や技術評価・ベンチャー探索、新規事業の戦略策定支援を専門とする。数多くの欧・米・イスラエル・中国のベンチャー技術調査経験があり、シリコンバレー駐在拠点の支援や企画や新規事業部門の支援多数。企業内でのオープンイノベーション講演会は数十回にも渡り実施。

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