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脳の健康評価・管理の技術を開発するNovaSignalがシリーズC1で約41億円を調達

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脳の健康評価・管理のための技術を開発する米国ベンチャー企業のNovaSignalがシリーズC1を実施し、37m$(約41億円)の資金調達を行ったことを発表した。今回の資金調達はベンチャーキャピタルのAlpha EdisonとReimagined Venturesがリードインベスターとして主導している。

超音波で脳血流をモニタリングする技術

NovaSignalは2013年に設立された、米国ロサンゼルスに拠点を構えるベンチャー企業だ。超音波で脳血流をモニタリングし、脳の健康状態を評価するシステムを開発している。

同社はこれまでに71m$もの累積資金調達を行い、国立衛生研究所、国立科学財団、国防総省などの米国政府機関・研究助成団体から、総額26m$もの資金支援を受けている。

同社が開発したNovaGuide 2は、ベッドに横になった患者が頭部の左右から超音波を与えられ、頭頸部の主要な動脈および静脈内の脳血流速度を評価することができる。すぐにその場でデータが取り込まれ、高度に学習されたAIアルゴリズムによってデータが処理され、脳血流の正確な速度のトレンド、塞栓(異物が血管をふさいでいる状態)、またシャントと呼ばれる異常な血管に対する重症度の評価などを行うことができる。

https://www.youtube.com/watch?v=Uv38xXRBvwM
同社公開の動画への直リンク

大掛かりな装置を必要とはせず、小さいスペースでも利用することができ、医師は診断から治療までの時間を大幅に短縮することができる。なお、このシステムは米国FDA認可、およびCEマークも取得済みだ。

同社CEOのRobert Hamilton氏はこう述べている。

「脳血流は全体的な健康状態の重要な指標ですが、正確に評価するのは難しい場合があります。ロボット工学と人工知能を超音波に適用することにより、NovaSignalは脳の血行動態をリアルタイムで独自にキャプチャし、より適切で迅速な臨床的決定を可能にします。」

同社は今回の資金を活用し、継続的な商業的拡大、製品の一貫した提供、および脳卒中内外の適応症への対応を拡大するための新しい臨床試験を行っていくという。

 

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  • 記事・コンテンツ監修
    小林 大三

    アドバンスドテクノロジーX株式会社 代表取締役

    野村総合研究所で大手製造業向けの戦略コンサルティングに携わった後、技術マッチングベンチャーのLinkersでの事業開発やマネジメントに従事。オープンイノベーション研究所を立ち上げ、製造業の先端技術・ディープテクノロジーにおける技術調査や技術評価・ベンチャー探索、新規事業の戦略策定支援を専門とする。数多くの欧・米・イスラエル・中国のベンチャー技術調査経験があり、シリコンバレー駐在拠点の支援や企画や新規事業部門の支援多数。企業内でのオープンイノベーション講演会は数十回にも渡り実施。

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