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AIコーディングスタートアップのAnysphere、シリーズBで165億円を調達。シリーズAからわずか5カ月で新たな資金確保

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AIによるコーディングの自動化を進めるスタートアップ、AnysphereがシリーズB資金調達ラウンドで$105m(約165億円)を獲得。2025年1月16日、同社が発表した。

2024年12月中旬、TechCrunchが情報筋の話として、$100m(約150億円。報道日レート)規模でシリーズBが進行している模様だと、報じていた。その時点でAnysphereはコメントを控えていたが、完了したことで事実を公表したようだ。

MIT出身者4人が共同創業

Anysphereは、マサチューセッツ工科大学(MIT)出身のMichael Truell氏、Sualeh Asif氏、Arvid Lunnemark氏、Aman Sanger氏により、2022年に設立。

プロダクトとして、「Cursor」という名のAIコーディングツールをリリースしている。特徴は、複数行の編集を同時に提案、人間が間違えたコードを入力すると自動的に修正、次に入力されるコードを予測、といった点が挙げられる。現状、Mac向けのみのリリースだ。

スタートアップは技術を盗まれないためなどの理由から、ステルス状態で立ち上がることが少なくない。つまり、起業したことを公にせずに創業からしばらくの期間、活動するということだ。

Anysphereはすでにユニコーンとして知られる企業だが、あえてステルスのように見せている面も感じられる。オフィシャルサイトを開くと、トップページには英文にして1000字に満たない文章、そして4つの職種の求人が書かれているだけ。そのトップページのフッターに、目立たない形でブログへのリンクがあり、ここをクリックするとようやくさまざまな情報にアクセスできるようになる。

もっとも、ブログもシリーズBとシリーズAの調達に関するもの以外は、アルゴリズムやコーディング、プロンプトといった技術に関する投稿がほとんどだ。

そのシリーズAは2024年8月に実施。$60m(約86億円。当時レート)を調達した。その際の投資家には、OpenAIと同組織関係者、GoogleのJeff Dean氏、GitHubなどが応じている。

Cursorは「多くの利用者、大きな収益を築いている」と声明

シリーズBについてAnysphereは、投資家となったベンチャーキャピタル(VC)3社を実名で挙げた。その他にも既存投資家が応じている模様。調達した資金は、チームの拡張と最先端の研究に充てられるという。

ブログには、以下のステートメントが記されている。

「現在、Cursor は数百万人ものプログラマーが好んで使用しているエディターとなった。当社の独自モデルは、世界中のほとんどのLLM(大規模機械学習)よりも多くのコードを生成し、1日あたり10億キャラクター(字)以上を編集している。

そして、当社のビジネスは急成長しており、経常収益は$100m(約157億円)を超えている」




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  • 記事・コンテンツ監修
    小林 大三

    アドバンスドテクノロジーX株式会社 代表取締役

    野村総合研究所で大手製造業向けの戦略コンサルティングに携わった後、技術マッチングベンチャーのLinkersでの事業開発やマネジメントに従事。オープンイノベーション研究所を立ち上げ、製造業の先端技術・ディープテクノロジーにおける技術調査や技術評価・ベンチャー探索、新規事業の戦略策定支援を専門とする。数多くの欧・米・イスラエル・中国のベンチャー技術調査経験があり、シリコンバレー駐在拠点の支援や企画や新規事業部門の支援多数。企業内でのオープンイノベーション講演会は数十回にも渡り実施。

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