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プラスチックリサイクルのesaがシリーズBで総額4.5億円の資金調達、樹脂関連企業などが応じる

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プラスチックのリサイクルを中心とした環境事業を展開するesaは2024年8月22日、シリーズBの投資ラウンドで樹脂などのメーカー・商社であるCBCとほか1社から総額4億5000万円の資金を調達した。

esaは、プラスチックのリサイクル事業に取り組む日本のスタートアップ。国内で現状、60%が焼却されているプラスチックのリサイクルを目指す。

「esa method」とは?複数種類のプラスチックを工数削減した上でペレット化

esaの独自技術「esa method」は従来、リサイクルが困難とされてきた複合プラスチック素材を再利用可能なペレットへと変換する革新的な技術。この技術は、従来のマテリアルリサイクルと比較して、低コストかつ低エネルギーでのリサイクルを可能にしている。具体的には、混合収集したプラスチックをesaが開発した押出機によって、複数種類を同時にペレット化。また工数も削減した。

esa methodで製造された再生プラスチックペレットは、「Repla(リプラ)」というブランド名で市場に提供されている。

Repla(esaプレスリリースより)

2024年5月には、米ベンチャーキャピタル(VC)のPegasus Tech Venturesが主催するピッチコンテスト「Startup World Cup」の京都予選で2位となり、10月にサンフランシスコで開かれる世界大会への出場が決まっている。

資金調達によりサーキュラーエコノミー実現へ向けた取り組みを加速

シリーズB投資ラウンドにおいて調達した4億5000万円の資金は、研究開発の促進、さらなるリサイクルプロセスの効率化と品質向上が使途。

欧州連合(EU)は2030年頃までに新車で使用するプラスチックの25%以上を再生材とするなど、再生プラスチックの活用を進めている。日本企業が市場から締め出されないよう国内の再生材導入にesa methodをアピールしており、訴求材料として技術の向上を進めていくと見られる。

代表取締役の黒川 周子氏は、「大変光栄に思っている。各社からの支援と協力を受け、われわれの再生プラスチックリサイクル技術『esa method』のさらなる量産化と市場展開を進めることができると確信している」と述べた。




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  • 記事・コンテンツ監修
    小林 大三

    アドバンスドテクノロジーX株式会社 代表取締役

    野村総合研究所で大手製造業向けの戦略コンサルティングに携わった後、技術マッチングベンチャーのLinkersでの事業開発やマネジメントに従事。オープンイノベーション研究所を立ち上げ、製造業の先端技術・ディープテクノロジーにおける技術調査や技術評価・ベンチャー探索、新規事業の戦略策定支援を専門とする。数多くの欧・米・イスラエル・中国のベンチャー技術調査経験があり、シリコンバレー駐在拠点の支援や企画や新規事業部門の支援多数。企業内でのオープンイノベーション講演会は数十回にも渡り実施。

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