自動運転向け4DデジタルレーダーのUhnderがシリーズCで45m$を調達
2020年はLiDARでVelodyneやLuminarを始め、ベンチャー企業により巨額の資金を調達を行う動きが加速した(特にSPACを活用する動きは顕著であったが)。
市場動向調査会社のYole Développementは、2019年のLiDAR市場は16億ドル規模であったが、今後、年平均成長率19%で成長し、2025年には38億ドル規模に達するとの予測を発表している。
一方で、自動運転に欠かせないレーダーにおいても、資金調達の動きは加速している。今後の自動運転市場の拡大に向けて、様々な車載センサーで開発がさらに加速する動きだ。
4DデジタルレーダーのUhnderがシリーズCを実施
自動運転のための4Dデジタルレーダーを開発する米国ベンチャー企業のUhnderは、2020年12月15日、シリーズCで45m$を調達したことを発表した。
この資金調達ラウンドは、Uhnderの最新の顧客でありパートナーでもある、センサー・制御部品メーカーのSensata Technologiesが主導し、新規や既存投資家が参加した。パートナーのSensataは、Uhnderのデジタルイメージングレーダーチップを、鉱業、農業、航空宇宙、建設などの市場アプリケーションで使用する予定という。
今回の資金調達により、同社の資金調達の合計は145m$以上になるという。
CMOSとデジタルコード変調の組み合わせ
Uhnderの技術は、高度なCMOSとデジタルコード変調(DCM)テクノロジーの組み合わせを使用して、パフォーマンスが向上し、サイズが小さく、電力とコストが低いレーダーを実現している。
Uhnderのレーダーセンサーは、最大300mの範囲で環境を3Dでマッピングが可能であり、また速度も測定可能であるため4Dと言われる。1度未満の方位分解能を実現したと言われ、レーダーオンチップ(RoC)には、12個の送信アンテナと16個の受信アンテナがあり、77 / 79GHz帯域を使用する。
2018年にはMagnaと提携している
2018年1月にMagna社から提携が発表され、MagnaのソリューションICONRADARにUhnderのチップが採用されることが明らかになり、話題となった。今回の資金調達により、Magnaとの関係がどうなるのかは現時点では不明である。
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