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バイオユニコーンのFreenomeがシリーズEで254m$調達、これまで確保した総額は1.4b$

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バイオテクノロジー分野のスタートアップ、FreenomeがシリーズE調達ラウンドで254m$(392億9000万円)を確保した。2024年2月、同社が発表した。

がん早期発見を目的にした血液検査を開発するスタートアップだ。

バイオ産業におけるユニコーンスタートアップ、Freenomeとは?

Freenomeは計算生物学や機械学習をはじめ、マルチオミクス(さまざまな手法で生物学的なアプローチをする)によるがん早期発見の実現を目指すスタートアップである。

今回の資金調達を含めこれまで1.4b$(2兆1658億¥)と、巨額の資金調達を実現しており、ユニコーン企業として位置づけられている。このうち、事業会社関係では製薬大手・Rocheのコーポレート・ベンチャー・キャピタル(CVC)がシリーズD調達ラウンドで出資、Roche本体が2022年1月と今回のシリーズE調達ラウンドで出資した。

ソリューションを市場投入するため米食品医薬品局からの承認を前提とした「PROACT LUNG」と名付けられた治験がすでに行われており、結腸直腸がん検査の感度が79.2%、特異度が91.5%と高い数字を記録した。がん検査においては、がんをきちんと発見する感度と、要精検者が多くなり過ぎない特異度がともに高いことが求められる。

シリーズEはRocheが主導、資金を検査の進化に活用へ

シリーズE調達ラウンドでは、前出のRocheがリードインベスターとなり、少なくとも19の投資家が参加した。多くはベンチャー・キャピタル(VC)だが、米がん協会関連のVCも参加している。

Freenomeは254m$の調達した資金を、マルチオミクスプラットフォーム上に構築されたがん早期検出検査の前進に活用するとしている。

資金調達について、FreenomeのMike Nolan CEOは投資家への謝意とともに「この資金調達により、私たちはがん早期発見の検査に向けて当社のプラットフォームを最大限に発揮できる体制が整った」とコメント。

また、Rocheの中で診断ソリューション事業を進めるRoche DiagnosticsのMatt Sause CEOも次のようにコメントした。

「ここ数年のFreenomeの歩みに興奮しており、さらなるわれわれとのコラボレーション拡大が楽しみ。早期がん検診へのアクセスを広がるのは、より良い結果につながる情報を患者がタイムリーに受け取れることを意味する。Freenomeの画期的な血液検査とデータドリヴンによる診断は、個人に対する医療を良い意味で変革する可能性を秘めている」


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  • 記事・コンテンツ監修
    小林 大三

    アドバンスドテクノロジーX株式会社 代表取締役

    野村総合研究所で大手製造業向けの戦略コンサルティングに携わった後、技術マッチングベンチャーのLinkersでの事業開発やマネジメントに従事。オープンイノベーション研究所を立ち上げ、製造業の先端技術・ディープテクノロジーにおける技術調査や技術評価・ベンチャー探索、新規事業の戦略策定支援を専門とする。数多くの欧・米・イスラエル・中国のベンチャー技術調査経験があり、シリコンバレー駐在拠点の支援や企画や新規事業部門の支援多数。企業内でのオープンイノベーション講演会は数十回にも渡り実施。

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